yuttan's diary

2020年12月に生まれた女の子を持つ父親です。妊娠、出産、育児を通して感じたことを綴ります。

退院と育児休暇の開始

少し間が空いてしまいましたが、前回は立ち合い出産を経験して感じたことなどを書きました。

 

yuttan-diary.hateblo.jp

 

今回は赤ちゃんと妻の退院から、私が年明けから1ヶ月間育児休暇を取得したので、何を考えて取得に至ったかと、どう動いたかについて書いていきます。

 

以前の記事でお伝えしました通り、妻は抗リン脂質抗体症候群を持っており、妊娠中は1日に2回の自己注射によるヘパリンの投与を行っておりました。

出産したことによって再度ワーファリンへの切り替えを行うことになったのですが、もともとワーファリンに対する反応が鈍いこともあり、別途管理入院をすることになりました。

通常、出産後、何も問題が無ければ出産日を入れて6日間後に退院となるケースが多いかと思いますが、我が家の場合は赤ちゃんの退院は生後14日目に、妻の退院はそこから遅れること4日後になりました。

何とか妻の退院まで一緒にいさせてほしかったですが、規定上如何ともしがたいところだったようで、仕方ないかなと思っています。

私自身コロナ禍で面会にもいけなかったのでいい加減赤ちゃんに会いたかったですしね(笑)

 

赤ちゃん退院のタイミングでは私はまだ休暇に入る前だったので、母が泊まり込みでお世話をしに来てくれ、妻の退院を待つという形になりました。

これはこれで母にとってもいい思い出となったようで、一種の親孝行であったかなとも思わないでもないです(笑)

 

それはさておき、赤ちゃん誕生から18日目にしてやっと家族3人が揃うことと相成りました。

この後もうすぐで年末の休暇に入るタイミングでしたので、その間は母のサポートも得ながら日中は妻に頑張ってもらっていました。

 

そしてその後、年末年始の休暇を挟んで育児休暇が開始となります。

 

昨今、日本国内において男性の育児休暇取得率が非常に低く、どうにかして上げねばならない、といった言説をよく目にします。

実際、2019年のデータでは男女とも上昇傾向にはあるものの、女性の取得率が83.0%であるのに対し、男性は7.48%にとどまっているようです。

加えて、これは短期の取得も含まれた率のようなので、実際に十分な取得ができている男性はごくまれな存在なのかもしれません。

1ヶ月が十分であるかという議論はありますが、それはさておくとして、私が育児休暇を取得しようと思うに至った考え方は以下の3点です。

出産に伴って里帰りをしないため、可能な限り妻の負担を下げたかった。

一生に一度しかない第一子の生後間もない期間、育児にフルコミットすることで全瞬間を体感したかった。

社内の体制として、私が育児休暇を取得してもお客様へのサービスを変わらず提供することが可能であると判断した。

 

前提としてですが、私は在宅勤務をしていますので、育児休暇を取得せずとも家事は全てできますし、日中の赤子のお世話だけを妻に担ってもらうというやり方は可能でした。

実家も近いため母のサポートを受けることも可能でしたし、そういった意味で妻の負担を減らすためという理由で育児休暇を取得することが必須であったかといわれるとそうではないかもしれません。

 

それでもなお、取得に踏み切ったのはエゴイスティックに言えば2番目に挙げた

>一生に一度しかない第一子の生後間もない期間、育児にフルコミットすることで全瞬間を体感したかった。

に尽きるのかもしれません。

仕事に使っている部屋はリビングの隣なので何かあればすぐに動けましたが、一生に一度しかない初めての体験を妻と共有できないということがどうしても許容できませんでした。

そして、社内体制としても雰囲気としても取得することへのハードルは非常に低いと判断し、取得をするに至りました。

 

世の中では取得したいけれど会社がそれを許容してくれないという話も聞きますので、私は環境に恵まれていたのかもしれません。

ただ、何らかの理由で急遽長期休暇を取得しなくてはならないケースはあると思うので、それを受け入れられない体制ってどうなの?と考えてしまいますよね。

休暇取得中に他のメンバーへの負担が増えることは事実ですが、そこはチームなので持ちつ持たれつ。逆に言えば他メンバーの成長の機会でもあるわけなので、負の面ばかりでなく良いことにも目を向けてほしいと思います。

 

少し話が逸れましたが、以上が私が育児休暇を取得するに至った経緯です。

ただ、ここでお断りさせていただきたいのは私自身、育児休暇を取得することが絶対的正義であるとは考えていません。

育児休暇取得の絶対的なデメリットとして、期間中の収入が下がることは避けられませんので。

大切なのは夫婦間で合意が取れていることと、奥様が回復に専念できることかなと思うので、それらが担保されているのであれば旦那は仕事に勤しむのも一つの形としてはアリだと思います。我が家の価値観ではなかっただけというお話です。

 

いずれにせよ、選択肢として出産後育児休暇を取得するか否かの判断が身の置かれている環境によって左右されないようになればいいなあと思います。